一人の人間であること。

2015年6月17日

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こんにちは!!いつもお世話になっております!! 梅雨ですね~スマイルケア原田です!!

6/16大阪府の認定調査員研修に行ってきました。

100 研修が始まる前に、高齢者の人権についての講義があり、一般財団法人 大阪府視覚障がい者福祉協会の井上 誠一さんのお話を聴きました。 井上さんは、全盲の視覚障がいを患っておられます。 お話の中で、「目が見えてないから」と言う気持ちで携わられると、心を通わせることは出来ない。

「目は口ほどに物を言う」

と言うけれど、目は自分の意思表示が出来る。 嬉しい時は目が輝き、悲しい時は涙が出て、怒っている時は目じりが上がります。 そうやって、あなた達健常者は相手が今どんな感情なのかわかりますが視覚に障がいがあると相手の目で伝える意思表示をわかる事が出来ません。人の視線が見えないのです。 人の視線が見えないからといって 目を合わさずに、話されていると私達視覚に障がいがある者は雰囲気でわかるのです。 相手が見えていようが見えてなかろうが人として目を見て話して欲しいのです。見えない事を利用しないで。 と言う言葉がとても心に響きました。 私達は、身体のあらゆる器官を使って情報を集めています。視覚から入ってくる情報が大半を占めていますよね。その、視覚が失われる、制限される事を想像してみてください。 信号、エレベーターのボタン、本、テレビ、インターネット、制限されるバリアは増える一方です。それらは社会参加を制限してしまうのです。 障がいがあっても、平等に生活して生きていくというのがいかに発展途上なのか、本を読んで知識を得るのも大事ですが当人の生の、リアルな話を聴くこともまた、より大事な事だと感じました。 障がいがあっても、それを軽減できる喜びを作れる。そんな世の中になって行くには一人一人が、障がいに対して謙虚になる事だと痛感しました。 1日かかる研修は大変ですが、学ぶ事も沢山あり意義のある1日でした。